2009年01月29日

「超簡単 お金の運用術」 山崎元 著 朝日新書 2008年12月発行

超簡単 お金の運用術 (朝日新書)
超簡単 お金の運用術 (朝日新書)山崎 元

朝日新聞出版 2008-12-12
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お金の運用のしかたについて、まず結論が最初にズバッと書かれている、ほかに類を見ない本。

この種の本は数多くあるが、たいていは、今後の経済の見通しや、各種の金融商品の利点欠点、などについて述べた後、結論としてどのような投資がいいのかについては、各個人の状況や求めるリターンの水準などがそれぞれ異なるとして、具体的な方法についてお茶を濁しているものが多い。ほとんどといっていいほどである。それに対して本書では、何にどの程度投資すればいいのかを初めに明確に述べ、その後にその理由について別章で説明し、さらに投資に関する一般的な疑問や常識と思われている話題について、歯に衣着せぬ、という調子で解説している。


本書は非常に明快に著者の意見が述べられており、投資の初心者がこれを鵜呑みにしてそのまま実行しても、そんなにリスクはないだろうと思う。しかし、その結論が導き出される過程の説明は必ずしも詳細にされているわけではないので、その真の意味を理解するには、別に勉強が必要かもしれない。

私自身、エンジニアとしてバリバリ仕事をしていたころは、金融業界がどのような仕組みでお金を儲けているのか、全くわからなかったし、興味もなかった。そもそも、物作りに関わっていると、物についている値段で商売をするので、お金そのものがどうしてお金を増やすのか、よくわからないのだ。
ここ3年ほど投資について自分なりに勉強し、実際に計画を立て、自分のお金でそれを実行する中で、やっといろいろなことがわかるようになった。そのような経験をした上で本書を読むと、著者の述べている内容に反論したくなるような部分はほとんどなかった。

もちろん、本書の結論を導く上での前提条件というものは存在しており、それは、本業で収入のある者が、日々の生活で至急に必要とされないお金を使って、お気楽に投資するには、というものである。そしてその結論を一言で言えば、ETFを使ったインデックス投資ですよ、ということになる。本書では投資と投機について明確にしているし、借金についての考え方や、保険について、さらに年金について、を含めたトータルでの投資について書かれている点も優れていると思う。

証券会社に籍を置く著者が出した本としては、かなり思い切った内容だと思う。本書で書かれている内容で理解できない部分があったら、それらを他書で勉強することによって、より「投資リテラシー」を深めることができるだろう。

最後に、私が3年前に最初に読み、金融業界がどのように儲けているのか勉強した本を挙げておく。その仕組みを知れば、簡単にうまい話に飛びつくことはなくなるはずだ:
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金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか (光文社新書)吉本 佳生

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posted by beverlyglen2190 at 22:49 | Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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