地球の平均気温は、1970年代半ば以降はほぼ一貫して上昇してきたが、1998年をピークにこの10年間は横ばいないしは低下し、2008年は21世紀で最も低かったという。(実は2000年はさらに低かったのだが、2000年は21世紀じゃないからね) IPCCは2000年から2025年にかけて10年当たり約0.2度上昇するとしているが、実際は最近10年で約0.2度下がっており、IPCCが予測する気温上昇カーブからの隔たりが広がっているという。
この話は昨年5月ごろにもネット中では話題になっていたが、これを取り上げたマスコミはほとんどなかったと思う。私が知っている限りでは、昨年末の「さんまのホンマでっかニュース」で、パネラーの発言をそのまま放送した件があるが、発言が字幕で示されたわけでも詳細な説明があったわけでもなく、パネラーの一発言としてサラッと流される形で放送されただけであった。
私は地球温暖化が起こっていてもそれは気象変動であり、二酸化炭素の寄与する割合は大きくなく、二酸化炭素削減のために変なお金の使い方をするのは間違っている、この世界にはそれよりももっとお金を使って解決すべき問題がある、という立場だ。二酸化炭素排出権を購入する金があったら、例えばアフリカなどの子供たちを救うワクチンを届けるのに使うべきだ。卑近な例では、みんなエコバッグエコバッグというが、どうして石油製品であるエコバッグを持ち歩いているのか? 同じ石油製品なのにどうしてレジ袋はダメでエコバッグならよいのか? エコバッグというなら、竹製や木製であるべきではないのか? 全く意味がわからない。少なくとも、「このエコバッグはレジ袋何百枚分と同等の石油からできています」と明らかになっていれば、あ、私はそれより多くのレジ袋を使うからどうにかエコバッグの方が環境に優しいかな、とわかる程度のものだ。
日本で多くの人が地球温暖化について知ることになった映画「不都合な真実」が、事実と異なる表現があまりに多いためにイギリスでは子供だけで見ることができない(親同伴が必須)、ということを知る人は少ない。地球温暖化を商売にしている人の話を聞いても、真実はわからない。自分なりの勉強をした上で判断すべきであろう。以下に、その助けになるであろう書籍を挙げておく:
正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされないために | |
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