以前書いたように、私は自作のLinuxパソコンを録画マシンとして使っています。TV録画には、TVチャンネルを選曲するチューナ機能と、その出力を動画として取り込むキャプチャ機能を持つ、チューナキャプチャボードというのが必要です。現在販売中のチューナキャプチャボードで、Linuxで動作するものは非常に少ないので、現在使っているボードが故障した場合に代替が効かない可能性が高く、悩みの種となっています。なので、PT1というボードには非常に期待しています。
とはいうものの、PT1は現時点としては非常に特殊なボードです。まず、チューナとして4系統も持っていて、地上デジタル用2系統、BSデジタル/110度CSデジタルに2系統となっています。但し、地デジ、BS/CSデジタルの信号は暗号化されており、通常のテレビなどではB-CASカードに書かれたデータを用いて暗号を解除し、映像を取り出すのですが、PT1にはその機能がありません。つまりPT1によって選曲し保存したデータは暗号化されたままで、そのままでは視聴することができないデータだということです。
もう一つの特殊な点は、このボードに関するWindows用の制御ソフトを、ソースコードで一般に公開していることです。一般に売られているボードでは、Windowsで動作するソフトは提供していますが、そのソースコードを公開していることはほとんどありません。しかしアースソフトはソースコード自体を公開しており、そこからLinuxで動作する実行ソフトを作ることができます。この作業が有志によって行なわれており、現在も改良が続けられています。
PT1は現在大量生産されておらず、販売店にも不定期に入荷するため入手が困難であり、またB-CASカードの存続についても政府内で議論が進められている状況なので、今このボードに手を出すのはなかなか勇気がいる状況ですが、純粋に技術的にはワクワクするアイテムですし、制御ソフトのソースコード公開という流れがどんどん広がっていけばいいな、と個人的には思っています。
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{PT1は販売店入荷時は20000円弱で販売されていますが、Amazonでは+10000円ぐらいの値付けで出品している人たちがいるようです}