日本は先発の松坂がすばらしいピッチングで強力打線のキューバを6回無得点に抑えます。一方キューバの先発チャップマンは160km/hを超える速球を投げる投手で確かに球は速いもののコントロールに苦しみ、自ら崩れました。日本打線は従来どおり長打に頼らない打線の繋がりとしつこい選球眼でキューバを追い詰めました。松坂に続いて7回に岩隈を投入したのにはちょっと驚きましたが、まず1勝することを最重要視していたのでしょう。最終回は藤川を投入し、結局キューバを完封しました。
今回の第2回WBCでは、準決勝トーナメントに進むまでは、敗者復活トーナメントといえるダブルエリミネーション方式で戦っています。2勝すれば勝ち抜け、その前に2敗してしまうと敗退、という方式です。トーナメントといっていますが、3試合のうち2試合勝たないと負け、という考え方もできますので、まず1勝するのがとても大事、ということで、松坂−岩隈というリレーになったのでしょう。さあこれで、前回書いたように韓国との対戦ということになってきました。
水曜日の韓国戦の先発はダルビッシュでしょう。今日の韓国はホームラン3発の大勝でしたから、えてしてこういう場合、次戦は打線が湿り勝ちになりますので、日本優位と言えるかもしれません。とにかく短期決戦は投手がすべてといっても過言ではありませんので、ダルビッシュにうまく立ち上がってもらって、韓国を押さえられれば、勝機は十分あると言えるでしょう。