これに対してNVIDIA IONでは、内蔵グラフィックではあるが945Gの10倍の処理性能があるというGeForce 8/9世代のコアを使用しており、ハイビジョン解像度のMPEG-4動画を再生するためのハードウェアデコーダも内蔵している。そのため、従来のネットブックではCPU使用率が100%になってしまったり表示がカクカクしてしまうような動画の再生も、NVIDIA IONなら安定して再生することができるという。
ここにきて、Atom330(デュアルコア)+IONチップセットを搭載したマザーボード、ノートPC、小型PC自作キットが相次いで発売されている。私の2台のPCが同時に壊れたとき、ユニットコムからAtom330(デュアルコア)+IONチップセットの小型PC発売のアナウンスがあり予約受付を始めたので、メインマシンをこれに買い換えようと思ったのだが、わずか1週間ほどで発売中止となってしまい、泣く泣く断念して既存マシンを修理した経緯がある。
私のメインマシンの用途はWEB閲覧、OpenOffice Calcによる簡単な事務作業、そして動画再生である。前者2つならば、従来のネットブックのハードウェア構成でも十分実用になる。しかし3番目の動画表示が加わると、ちょっと問題だ。DivX/Xvidはどうにかいけるが、H.264となるとコマ落ちは避けられない。この場合、CPUを強化するのではなくGPUを強化するのはリーズナブルな選択であり、したがってIntel Atom330+NVIDIA IONは私のメインマシンとしてはベストバランスである。
このような選択はあながち私だけのものではないと思う。多くのPCユーザにとって動画再生は日常のことになっている。ゲームをバリバリやりたいとか動画エンコードをバリバリやりたいという人はそれ専用のハードウェア構成を必要とすると思うが、それ以外の多くの人にとっては、従来のネットブック/ネットトップは若干不満があり、それに代わるIntel Atom330+NVIDIA IONは重要な選択肢になるはずだ。
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