2010年02月04日

ブラタモリを見て再考する地球温暖化論議

ブラタモリというテレビ番組があります。タレントのタモリさんが、東京の古地図を見ながら現在の東京の街を歩き、その街の過去の姿やそこに集い生活していた人びとに思いを馳せる、というような内容の、NHKの番組です。タモリさんは元々古地図を手に街歩きするのが趣味だそうで、テレビ朝日のタモリ倶楽部という番組でも同様の趣向で何回か放送されていました。ブラタモリはそれをさらにグレードアップした感じで、過去の町並みを映像で再現するためにCGを駆使したり、普通は入れない歴史的な建物に入ってロケしたりして、さすがNHKというつくりになっています。

先日の放送では浅草が取り上げられていましたが、そこで私のアンテナにちょっとひっかかる話がありました。浅草の伝法院の敷地内で、地下6mから大きな貝殻がたくさん出てきたそうで、その話に伴って、縄文時代前期の海岸線を示す地図が示されていました。それによると、浅草は完全に海の底で、埼玉や栃木のあたりまで海岸線が食い込んでいます。タモリさんも、「(過去、)海、陸、海、陸、と繰り返していて、6000年前はここら辺は完全に海ですね」と発言していました。
また、以前の回にも、ある場所が過去は海の下だったという話で、タモリさんは「海は膨らんだり縮んだりを繰り返してますからね」というようなことを言っていました。
最近、地球温暖化の議論の中で、ある島国が今後遠くないうちに海に沈んでしまう、という話が有名になっていますが、この縄文時代の話を冷静に受け止めたときに、わかることは何でしょうか?

ここで話題になっている6000年前というのは、だいたいエジプト文明やメソポタミア文明が起きたころですから、当然人類は二酸化炭素を大量に出すことなく生活していたはずです。それなのに、海面は今よりずっと高く、埼玉や栃木まで海が迫っていた。つまり、二酸化炭素以外の理由で、この地球は温暖になったり、海面が上昇したりする、ということです。ということは、二酸化炭素のせいで地球温暖化が起こっているというのは本当なのでしょうか?また、これから莫大な費用をかけて二酸化炭素の発生を減らしていこうという努力は、果たして意味のあることなのでしょうか?

縄文時代に海面が今より上昇していた、というのは、ちょっと理科好きな子供なら普通に知っているような知識だったはずで、このような疑問は普通の日本人なら簡単に思いつくはずです。ところが近年の地球温暖化に関するアジテーションともいうべき報道等によって、このような素朴な疑問について議論できる雰囲気さえ一掃されてしまったのは非常に残念なことです。NHKも地球温暖化についてはNHKスペシャルなどで大々的に一方的な情報を提供してきたわけですが、他方このブラタモリのような軽い番組(失礼!)でさらっと縄文時代の海面上昇について触れるわけですからしたたかなものです。多くの日本人が地球温暖化に関心を持つようになった「不都合な真実」ですが、内容に誤りが多いためイギリスでは子供のみで見ることが禁じられている、という事実を知っている人はあまり多くないようです。ここ10年間継続して地球は寒冷化しているというデータもあるようですから、あまりCO2削減にコストをかけるよりは、あくまでも資源の無駄遣いをなくす、という方向に進んでいったほうがいいのではないか、と私個人は思っています。
正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされないために
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posted by beverlyglen2190 at 17:58 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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