ヒートウェイブがシーンに登場してきたときのことはよく覚えている。シングル「ブギーナイツ Boogie Nights」が1977年8月27日付の全米TOP40チャートに入ってきたときには、イギリスで結成された多国籍・人種混成バンドであることがすでにアナウンスされていた。この曲のカッコよさにすぐに気に入り、チャートを上がっていくのを毎週応援していた。毎週何曲か新たにチャートイン(これをビルボード誌ではデビューという)してくる曲のうちからお気に入りを見つけ出し、チャート上昇を応援するのも、チャートマニアの楽しみの一つである。そして何とこの曲は最高位2位を獲得する大ヒットとなった。このとき1位だったのが、10週連続No1の記録を作ったデビー・ブーン(Debby Boone)の「You Light Up My Life」だったのだから、何とも不運であった。
続くシングルは「オールウェイズアンドフォーエバー Always And Forever」。これがくせになるバラードで、このあと多くのソウル/R&Bのアーティストたちがカバーしている。この曲は1978年1月7日付で最高位18位だったが、「ブギーナイツ」と同様ダブルミリオン(200万枚以上の売り上げ)となった。さらに88年5月には「グルーブライン The Groove Line」が最高位7位まで上がりダブルミリオンを獲得。これも「ブギーナイツ」に勝るとも劣らないカッコよさが魅力だ。そしてこれらのシングルのすべてを作詞作曲しているのがロッド・テンパートンであった。
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